LEDとは?
発光ダイオード(LED)は、順方向に電圧を加えた際に発光する半導体素子のこと。
寿命は発熱電球に比べて長く、素子そのものは、ほぼ半永久的に使える。
発光色は用いる材料によって異なり、赤外線領域から可視光域、紫外線領域で発光するものまで製造することができる。
今日では、さまざまな用途に使用され、今後蛍光灯や電球に置き換わる光源として期待されている。
光源の発光スペクタル
植物栽培用の光源として高圧ナトリウムランプは30%という高い発光効率を有しますが、植物に必要な赤色と青色の比率が少ないことと、大量の熱線を発生するため植物との距離を十分にとる必要があるという欠点があります。
一方、蛍光灯とLEDは熱をあまり発生しないため、植物に近接させて照射することが出来、 照明効率を大幅に増大できる利点があります。
右の図にはLEDと蛍光灯の発光スペクトルを示しました。
LEDは色の組み合わせによりスペクトルを変えることが
出来る利点の他に、寿命が10万時間と他の光源の10倍
近い長いのが大きな特徴といえます。(植物工場研究所)
右の図は白色LEDのパルス光照射によるサラダナ栽培実験の
結果を、連続光照射の場合と比較して示します。

ビタミンC含有量
一般的に、管理された環境条件のもとで栽培される野菜の栄養価は高くなります。
ビタミンCはビタミンの中でもっとも大量に必要とされる栄養素で、成人1日50mg以上摂取しなければなりません。
サラダナを発光ダイオード(LED)で栽培した場合に、市販の太陽光で栽培した場合と比較したビタミンCの含有量は下のデータに示すように3倍以上になります。